この記事は2024年8月1日に掲載された情報となります。
訓子府実証農場 農産技術課
SDGsやみどりの食料システム戦略の観点から、圃場へのバイオ炭散布によるCO2の土壌貯留、Jクレジット※1取得などにも関心が高まってきています。
ホクレン訓子府実証農場では、2023年から「高機能バイオ炭」※2の効果を玉ねぎ栽培で確認しています。高機能バイオ炭には、バイオ炭散布により土壌のpHが急激に上昇することを抑制し、土壌中の病害性微生物の増加を緩和する効果が期待されます。
今年は4月23日に高機能バイオ炭を試験圃場に散布、5月2日に玉ねぎ苗を移植し、未散布の一般栽培や特別栽培と比較しています(表1)。
7月2日(移植2カ月後)に生育調査や根の観察を行ったところ、地上部の生育や根張りに差が見られました。今後、収穫調査を行い、結果の情報提供を行っていきます。
※1.Jクレジットは温室効果ガスの排出削減量・吸収量を「クレジット」として認証する制度。
※2.高機能バイオ炭は、株式会社TOWINGの技術によって通常のバイオ炭に特殊な土壌微生物を定着させたものと、通常のバイオ炭を混ぜ合わせたもの。