土壌や肥料計算の知識を深める書籍

キーワード:土壌分析施肥設計肥料

土壌や肥料計算の知識を深める書籍

圃場だけでなく、知識も深掘りしたい方におすすめのラインナップです。

この記事は2022年2月1日に掲載された情報となります。

著者の松中さんに聞きました!

松中さん

土の科学的な知識を身に付け、理想の土づくりに向け具体的な道筋を解説しています。
施肥についても役立つ知識が詰まった2冊です。

土は土である

農山漁村文化協会発刊 1,980円(税込み)

POINT
●実践的な「土づくり」を学べます。

「土は生きている」とか「ミミズがいればよい土だ」というような抽象的なことを言っているだけでは、「土づくり」を具体的には進められません。本書では作物にとってよい土であるための四つの条件とその目標値を示し、目指すべき「よい土」を具体的に示しています。圃場の土をこの4条件の目標値と比較し、条件を満たしているのかどうかを調べ、満たしていない条件があれば、その条件を改善するためにどうすればよいか、理解できるようになっています。また、土と堆肥との関係や肥料を上手に使いこなす方法なども解説しています。

新版 土壌学の基礎

農山漁村文化協会発刊4,620円(税込み)

POINT
●土の科学を幅広く知ることができます。

土のことは、とかく難しく奥が深すぎて分からないと敬遠されがちです。本書はそんな土の基礎的な情報を、分かりやすく解説しています。土はどのようにしてできたのか、土の物理的な性質や化学的な性質、更には土の中の生き物についても説明しています。また、作物生産を高く維持するために必要な土壌診断とその活用方法などについても述べています。最近の地球環境問題と土との関わりや、農業と環境汚染問題との関係にも触れており、土に関する幅広い科学的知識を基礎から理解するのに好適なテキストです。


肥料農薬部 技術普及課 おすすめの書籍

正しい土壌診断の基本となる知識と、作物ごとの基準をしっかりと把握できる2冊。
土壌分析を活用する際に役に立つ頼れる書籍です。

だれにもできる土壌診断の読み方と肥料計算

農山漁村文化協会発刊 1,980円(税込み)

POINT
●土壌診断のポイントを分かりやすく解説。

土壌診断では分析−診断−処方(対策)という一連の流れを繰り返すことが重要です。土壌分析の結果、土壌養分が過剰であれば施肥量を減らす等で健康な土に近付けるとともに肥料コストを減らすことができます。一方、不足している養分があればその成分を適切に補給することで収量・品質を安定させ、高めることができます。

本書は土壌を理解するのに必要な知識や土壌診断、施肥診断の方法、処方箋の作成方法等についてイラストを交えて分かりやすくまとめています。

内容
●土壌診断に関する用語などが分かりやすく書かれており、土壌分析結果をどのように読み解くか、分析結果を踏まえてどのように改善するかが分かります。
●土壌分析結果に基づいた、土づくり肥料の選び方や施用量の計算方法が分かります。
●国内の土壌養分実態を基に、水稲・露地畑・施設畑・果樹の土壌診断のキーポイントを示しています。

北海道施肥ガイド2020(北海道農政部編)

公益社団法人 北海道農業改良普及協会発刊 930円(税込み)

POINT
●北海道の主な作物の施肥基準が分かります。

環境に配慮した合理的な施肥管理・土壌管理を推進することを目標に、道内で栽培される主な作物について、地帯別・土壌別の標準的な施肥量を掲載しています。また、土壌診断および作物栄養診断に基づく施肥対応、有機物の施用に応じた減肥可能量、各種の指標などを解説しています。

土壌に養分がたまっている場合や、有機物を施用した場合には、その分減肥することが可能です。環境に配慮した合理的な施肥設計のためにご活用ください。(道総研Webサイトより引用)

内容
●北海道の主な作物の土壌診断基準(=よい土の条件)・施肥標準量が分かります。
●土壌分析値や有機物施用に対応して、どのように肥料成分を変えていくかを解説しています。