この記事は2019年10月1日に掲載された情報となります。
機械が苦手、よく分からないから…とトラクターの整備を人任せにしていませんか?そんな初心者のために、自分でトラクター整備をする時のポイントを三菱農機販売株式会社の浜辺さんにお聞きしました。
三菱農機販売株式会社 北海道支社 販売推進部
ICT推進課 兼 系統販売部 主任 浜辺 和彦さん
「人が健康状態を正しく把握すると大きな病を予防できるように、トラクターの状態を把握しておくと急な修理や大きな修理につながることが少なくなります。トラクターを自分で点検・整備し、常に万全の状態にしましょう」
Q.機械が苦手で…
A.新型トラクターは整備しやすくなっています
新型のトラクターは古いトラクターに比べ、整備が必要な箇所に手が届きやすい、確認がしやすいなど整備しやすいように設計されています。
また、一部モデルでは「メンテナンスお知らせ機能」を装備。最適な時期にメンテナンスができるように教えてくれます。「機械が苦手」という方でも簡単に整備できると思います。ぜひチャレンジしてください。
Q.知識がありません
A.まずはトラクター各部の名前を覚えましょう
複雑で難しい知識がなくても初歩的な整備・点検はできます。まずは取扱説明書を片手に場所と名称を確認しましょう。名称が分かれば定期点検整備表がどこを指しているのか簡単に確認することができるようになります。
更に、トラブルがあった時も販売店やJA整備工場などとスムーズにやりとりができ、早く的確な対応ができます。
Q.何が必要ですか?
A.ウエス、パーツクリーナー、ライトなどです
トラクターの整備では各作業にあった工具や油脂類などさまざまなアイテムが必要です。ただ、日常点検であれば「目視」がメインになってきますので、ウエス(布切れ)やパーツクリーナー(油汚れを落とす洗浄剤)、ライトがあればいいでしょう。
Q.注意することは?
A.しっかりと安全を確認することです
整備をする時はエンジンを停止し、エンジンやオイル、マフラーなどが十分に冷えていることを確認しましょう。熱いままだとけがにつながります。また、目視での確認(オイル量の確認も含めて)は、2〜3度の確認を行い、見間違いを防ぎましょう。
また、エンジンオイルや各種フィルタの交換は取扱説明書に記載されています。交換時期をチェックし、早めに実施しましょう。