この記事は2019年8月1日に掲載された情報となります。
農薬の保管
GAPでは、作物などを生産する過程のさまざまな作業や施設、資材などの項目ごとに望ましい状態が示され、現状の手法を見直します。当課がJGAP認証を取得する際、「農薬の保管」で確認・改善したことを紹介します。
ホクレン 訓子府実証農場 農産技術課
主幹 佐久間 芳則さん
農業生産になくてはならない農薬ですが、誤った使用のほか、意図しない混入や汚染などから、人や作物を守ることが大切です。
誤使用を防ぐため、農薬は購入時の容器で保管し、ほかの容器に移し替えないのはもちろん、常にラベルが読める明るさを倉庫内の照明で確保。盗難対策も併せて農薬保管庫は施錠し、鍵を管理しています。
また、混入や汚染防止のため、液肥や防除具など農薬以外のものは入れないことや、開封済みの農薬の場合、ボトルは栓をしっかり締め、袋はクリップで留めることを徹底しました。
そして、転倒・流出などが万一起こった場合の備えとして、液剤は穴の開いてないトレーに載せ、粉・粒状剤の下段に置きました。農薬保管庫の横には、こぼれた時のために農薬処理専用の掃除用具(ほうきやちりとり、吸い取るための砂など)も配置しています。
それぞれの農場で状況は違うと思いますが、農薬の適切な管理や使用のため気を付けるポイントなど参考になればと思っています。