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施肥作業がラクになる「せひラクシリーズ」

キーワード:せひラク施肥肥料

施肥作業がラクになる「せひラクシリーズ」

 

この記事は2017年8月1日に掲載された情報となります。

 

ホクレン 肥料農薬部 技術普及課

 

POINT!
窒素成分の高い「せひラクシリーズ」は、施肥量を約3割削減し施肥作業を省力化できます。

 

農業人口の減少や経営規模の拡大に伴い、農作業の省力化が生産現場の大きな課題となっています。ホクレンでは平成29肥料年度より、施肥作業の省力化とコスト低減に向けて「せひラクシリーズ」の取り扱いを開始しました。

 

【ポイント1】高窒素のため施肥量が削減できる

せひラクシリーズは窒素成分が高いため、一般的に使用されている肥料に比べ約3割の施肥量削減が図れます。

一例として、10aあたりの窒素施肥量が15㎏の作物(たまねぎ等)の場合、窒素10%の一般的な肥料では1haあたりの施肥量は1.5t(500㎏フレコン3袋)となりますが、「せひラク野菜BBS550Zn」では1haあたりの施肥量は1t(同2袋)となり、500kg(33%)施肥量を削減できます(表1)

 

表1.施肥量削減の例
表1.施肥量削減の例
例:10aあたり窒素施肥量15kg(1haあたり150kg)の場合

 

【ポイント2】施肥作業がラクになる

施肥機へ肥料を補給する回数が少なくなり、補給作業が軽減できます(図1)

 

図1.施肥作業省力化のイメージ
図1.施肥作業省力化のイメージ

 

水稲の側条施肥では、重い20㎏の肥料袋を何度も持ち運ぶ必要がありましたが、「せひラクBB水稲側条3413」を使用することで、肥料の補給回数が従来の約半分になり、補給作業が軽減できます。

また、肥料の補給時間の短縮や、遠い圃場への肥料運搬回数が減ることで作業時間が短縮でき、他の作業を行う時間が確保できたり、1日あたりの作業面積を大きくできます。

 

【ポイント3】営農コストがラクになる

せひラクシリーズはリン酸・カリ成分が低いので肥料費を削減できます。特に養分が蓄積し、リン酸・カリの減肥が可能な圃場におすすめです。

また、倉庫保管スペースに余裕ができることで肥料の早期購入・引き取りもしやすくなったり、作業時間の短縮による労務費・燃料費の削減も期待できます。

 

せひラクシリーズ使用上の注意

せひラクシリーズは従来の肥料より施肥量が少なくなるので、圃場への施肥前に必ず施肥機の調整を行ってください(図2)

 

図2.施肥機の調整例
図2.施肥機の調整例

 

また、せひラクシリーズはリン酸・カリ成分が低いので土壌分析を定期的に行い、リン酸・カリが不足する圃場では使用を避けてください。

せひラクシリーズは、経営面積が広く施肥作業を効率化したい方、肥料の補給回数を減らして作業を軽減したい方、圃場にリン酸・カリが蓄積して肥料コストを削減したい方などにおすすめです。

せひラクシリーズに関するお問い合わせは、お近くのJAまでお願いします(表2)

 

表2.せひラク銘柄一覧
表2.せひラク銘柄一覧