
この記事は2025年10月1日に掲載された情報となります。
ホクレン パールライス部
パールライス販売課
主幹 田子 博昭
少しずつ世界へ販路を広げている北海道米。生産現場にとっての輸出の位置付けを聞きました。
POINT
●「ななつぼし」を中心に10カ国に輸出。
●「ななつぼし」の甘さと粘りのバランスが評価されている。
●輸出は将来にわたり水田農業を守るため。
将来を見据えた取り組み
—北海道米の輸出先は?
ホクレンパールライスの輸出量は年間約2,500t。北米と香港を中心に、シンガポール・タイ・UAE(アラブ首長国連邦)など計10カ国に輸出しています。
ほとんどが「ななつぼし」で、㆒部「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」もあります。
—輸出はいつから?
本格的な輸出は2015年からです。グループ会社のホクレン通商や米卸売業者を通じ、現地スーパーや日本食レストランなどに販売されています。
—輸出に必要なことや北海道米の評価は?
輸出先の国の規制をクリアしないと税関を通過できないので、段ボールに箱詰めして商品名や量目、個数など記載したラベルを貼ったり、輸出用のパレットが国内規格と違う場合は手作業で積み替えたりなど、さまざまな対応を行いながら北海道米のおいしさを発信し続け、少しずつ販路を広げてきました。

海外でプロモーションを続け、少しずつ販路を拡大してきました。
「ななつぼし」は、甘さと粘りのバランスが良く、さまざまな食べ方に合うので、日本だけでなく海外でも評価されていると伺っています。
—米を輸出する目的は?
日本では1人当たりの米の消費量が年々減り続け、今後も人口減少が見込まれています。
生産者の皆さんが安心して米づくりを続けられるようにするには、安定した販路の確保が欠かせません。
将来にわたり水田農業を守るため、海外輸出の取り組みも必要なことをご理解いただければと思います。