“北海道のパン屋さん”としておなじみの日糧製パン株式会社。フレッシュな道産食材と地元の加工技術に支えられて、毎年話題の期間限定商品を発表し、旬が詰まったおいしさを届けています。
この記事は2020年10月1日に掲載された情報となります。
日糧製パン株式会社 営業本部 マーケティング部
販促企画課長 杉澤 洋史さん
Profile:北海道オホーツク管内出身。2000年入社。子会社で麺や豆腐の製造を経て、2005年から主に商品企画を担当。「“おいしく、北海道らしく”をコンセプトにパン作りをしています」
絹艶でステイホームを応援
2020年に創立77周年を迎える日糧製パン株式会社は、生粋の道産子企業。もとは戦時下における北海道の食糧供給を担う会社として創業し、1959年に現在の社名に改称。「北海道の活性化に貢献する〝真の北海道企業〟への成長」を追求しています。
同社の看板商品といえば、毎日食べても飽きないおいしさが評判の食パン「絹艶」です。マーケティング部販促企画課長杉澤洋史さんのお話によると、「食べきりサイズの2枚、3枚から4、5、6、8、そしてサンドイッチに適した10枚までの幅広いバリエーションを揃えているシリーズは業界でも稀少だと思います」。
道産小麦を100%使った姉妹品「絹艶北海道」とあわせて、春先のステイホームの時期にも道民の食卓をしっかりサポート。ほかにも北海道独自の食文化である豆パンや〝ふかし〟シリーズなど、地域色豊かな品揃えを展開しています。
15年目のロングセラー
毎年500種類以上の新商品を発表する同社は、常に魅力的な道産食材を探しています。2006年に誕生した「十勝しゃっきりコーン」は、同社初の道産コーンを使ったロングセラー。士幌町のスイートコーンをたっぷりのせて、もぎたてのような甘みと〝しゃっきり食感〟が味わえる人気商品で発売期間は10月から翌春までです。商品の入れ替わりが早いパン業界で今年15年目という実績が、お客様からの厚い支持を物語っています。
「この商品の特長は、農家さんから収穫したコーンをすぐに地元で冷凍加工したものを使っているところ。本来は時間の経過とともに減少する糖分を封じこめて、もぎたてのコーンそのものを食べているようなおいしさを楽しめます。もぎたてを加工して使うということは生産者の皆さんと収穫の喜びを分かち合うことであり、お客様には食材に旬があることをお伝えできます」と杉澤さんは語ります。
北海道の食材のポテンシャルは高く、今後シリーズを広げていくには道内で完結する原材料の加工技術の発展が大きな鍵。生産から加工、製造までの理想的な流れから生まれた「十勝しゃっきりコーン」を味わえる〝口福〟な10月が、今年も始まっています。