この記事は2025年1月22日に掲載された情報となります。
旭川市 佐藤 絢也さん(JA東旭川)
作付状況
POINT
•栽培条件を他の品種と同じにしたことで、倒伏しやすいことが確認できた。
•きちんと登熟させた上での適期収穫には、倒伏の防止が必須になる。
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そらきらりの良いところはどのようなことでしたか?
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いもち病の農薬ナシで順調に生育!来年以降は倒伏対策の重要性を確認
移植後の防除では、通常、防虫用といもち病の農薬を定期的に3回、散布します。
そらきらりにはいもち病の農薬を使いませんでしたが、病気にかからず順調に生育し、防除コストと作業負担が減りました。
今年は、育苗時期や施肥量など、あえて他の品種と同様に作付けしたことで、倒伏対策の徹底が必要であることが分かりました。
2025年でそらきらりの生産は3年目。代掻き前に行う施肥を1割削減する、移植時の株間を広げるなどの対策を追加で実施して、さらなる収量アップを目指します。
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そらきらりで注意すべきポイントは?
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倒伏により適期収穫が困難に。早めの播種・移植、遅めの収穫を心掛ける
倒伏軽減剤の効果を見るため、使用した圃場、使用していない圃場の2通りで作付けしました。
使用した圃場では1割程度の倒伏でしたが、未使用の圃場では全て倒伏し、登熟が遅れてしまいました。
天候との兼ね合いもあり、倒伏した稲は適期より5日ほど早い収穫となり、青米などが出て製品収量が1割弱減りました。
来年は、登熟に時間をかけられるよう、播種・移植を早めると共に収穫時期を遅らせる計画です。
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その他のポイント
●「食品加工がしやすい」とメーカーさんから高評価。そらきらりの冷凍おにぎりを試食したところ、粒が大きくしょうゆ味にもよく合い、とてもおいしかったです。
●来年は部会の生産者が9名から19名に。情報共有して地域に合う栽培方法を確立します。