この記事は2025年1月22日に掲載された情報となります。
余市町 友利 國男さん(JAよいち)
作付状況
POINT
•きらら397、そらゆきを作ってきたノウハウをそのまま生かすことができる。
•発芽の状況がそらゆきとは違ったので、経験に頼らず発芽をしっかり管理する。
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そらきらりの良いところはどのようなことでしたか?
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倒伏は特に問題なく、今までのノウハウをそのまま活用できました
そらきらりは「倒伏に注意」といわれていましたがほとんど倒伏しませんでした。
毎年、倒伏対策として春にケイカルを100〜120kg入れていることが、良かったのかもしれません。「いもち病に強い」と聞いていたので防除はいつも通り2回。いもち病対策では特に新しいことはせず、今まで通りの取り組みで収量9.5俵/10a、タンパク6.4%と量・質共に満足できる結果になりました。
「いもち病」の発生はありませんでしたが、遅れ穂でカメムシの被害が少し出たので次年度は対策しようと思っています。
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そらきらりで注意すべきポイントは?
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発芽の管理に注意!8月後半以降の高温化に合わせた防除を状況に応じて行う
今までと同じように10℃で1週間浸種し、発芽させたところ、伸びすぎて芽出しに失敗。
5月から育苗を再スタートさせて植え付けたのが6月中旬からと、2週間くらい遅れました。結果として収量は問題ありませんでしたが、そらゆきと比べて発芽が良いと感じたので注意が必要です。
あと、8月後半以降も気温が下がらないようであれば、水を落とす前に豆つぶ剤を撒くといった対策が必要と思っています。
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その他のポイント
●試食で「粘りがあって甘味がある」と感じたことで取り組みを決めました。
●初期の水管理と肥料設計が重要。作りにくい品種ではないので倒伏防止対策を行えば、これまでの取り組み方で問題ないと思いました。