北海道の農畜産物と水産物はどちらも人気のギフト。この二つが手を組むことで、より魅力的な商品が作れるかもしれません。
ホクレン 販売推進部 流通開発課
この記事は2020年4月1日に掲載された情報となります。
農畜産物と水産物は北海道を代表するギフト
皆さんは誰かに贈り物をする時、どのような品を選びますか。スイーツ、洗剤、調味料、タオル、お酒など多くの候補があると思います。
表1はお歳暮とお中元ギフトの販売数量のランキングです。これを見ると、トップ10の全てが農業と漁業による生産物やその加工品。北海道のギフトといえば鮭やいくらをイメージする方も多いと思いますが、農畜産物も高い人気があることが分かります。農業に携わっている私たちが想像している以上に、一般の消費者からの農畜産物への評価は高いのではないでしょうか。
農業と漁業は相思相愛の最強コンビ
農畜産物と同様に人気のある水産物ですが、それを取り扱う漁業関係者から見ても、農畜産物に対する魅力は大きいようです。漁業関係者である北海道ぎょれんの高橋信恵さん(写真1)は道産農畜産物の魅力を「米、野菜、果物、肉など品目がバラエティに富んでいることや、旬の時期の素材のおいしさ」だと話します。私たちが北海道の豊かな水産物に感じるように、漁業関係者も農畜産物に大きな魅力を感じていました。
また、「一般消費者の方から、私たち漁業団体へも『北海道のメロンを売ってほしい』などの問い合わせをいただくこともあり、道産農畜産物の人気の高さを実感しています」とのこと。同じことは、ホクレンの営業の現場で聞かれることもあります。消費者からすれば魅力ある商品であれば、農畜産物も水産物もどちらも購入したいのです。
コラボによる相乗効果
これを受け、「この二つが手を取り合うことで、より魅力的な商品を生み出せるのではないか」と考え誕生したのがカタログギフト「北の海と大地のギフト(写真2)」です。開発にあたって苦労したのは、農業、漁業の生産者が消費者に伝えたい思いを、文字と写真で表現する点です。また、コラボを生かし双方の魅力を一度に楽しめる農畜産物と水産物の詰め合わせセットの開発にも力を入れました。
このカタログが加わったことでカタログギフトの売り上げは好調で、前年同時期の販売実績と比較して2月末時点で141%となっており、今後の販売分も多く受注しています(図1)。また、カタログ販売の担当者からも、期待の声が上がっています(左参照)。
北海道内各地には、さまざまな農畜産物や水産物があります。各地の特色ある産物が強みを生かして手を取り合うことで、更にそれぞれの価値を高めることができるのではないでしょうか。
水産物販売担当者の声
株式会社ぎょれん販売 阿部課長
道内外の小売店バイヤーやお客様から「北海道の水産物と一緒に農畜産物が欲しい」という要望は多かったため、今回の商品はまさに「待ってました」という感じです。今回の連携をきっかけに、北海道の農畜産物と水産物の詰め合わせギフトを企画しており、相乗効果により更なる需要に応えたいと考えています。