この記事は2024年12月20日に掲載された情報となります。
資材事業本部 肥料農薬部 農薬課
1.価格交渉の経過
(1)ホクレンは、9月から農薬メーカー各社と個別に価格交渉を行いました。
(2)メーカーからは、①エネルギー価格の上昇、②生産国での環境規制、③物流費の高騰、④労務費の値上げ等により、値上げ要求がありました。
(3)これに対しホクレンは、厳しい北海道農業情勢を踏まえ、安定供給とコスト低減が図られるよう交渉を行いました。
2.決定内容
(1)協議を重ねた結果、ホクレン取扱全体の加重平均で2.5%の値上がりとなりました。
(2)原体については、エネルギー価格の上昇や生産国での環境規制、世界的な需給ひっ迫による調達コストの増加等を背景に、値上げ要求がありました。
(3)製剤についても、物流費の高騰、人員確保を目的とした労務費の値上げ、副資材(キャリア、界面活性剤等)および包装資材の価格上昇に起因する値上げ要求があり、それらを価格反映することといたしました。
(4)コスト低減に向けて、直送大型規格の新規設定を行いました。
(5)なお、主要大型規格を対象に、ホクレンの独自対策として約1億円の農薬コスト低減対策(価格織込)を継続実施いたします。
3.コスト低減および省力化に向けた取り組み
(1)ホクレンは、防除コスト低減や農薬散布省力化に向けて取り組みます。
(2)防除コスト低減に向けては、生産者宅まで直送可能な「直送大型規格」および安価な「ジェネリック農薬」の更なる普及拡大に取り組みます。
(3) 省力化に向けては、水稲除草剤分野の「高拡散製剤(楽粒、豆つぶ他)」や「ドローンによる請負散布」の推進強化を図ります。
【本件に関するお問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 資材事業本部 肥料農薬部 農薬課
TEL 011-232-6160(直通)