株式会社オホーツククリーンミート
「おこっぺハム ベーコン」

生産者の努力にこたえる 乾塩製法ベーコン

キーワード:北海道産豚肉道産品

株式会社オホーツククリーンミート「おこっぺハム-ベーコン」

この記事は2024年12月27日に掲載された情報となります。

 

食卓で大活躍のベーコンはやはり北海道産豚肉で。町民にもファンが多い興部町・オホーツククリーンミートのベーコンは創業からのロングセラー。おいしさの秘密は生産者の努力にこたえる手仕事にありました。

 

株式会社オホーツククリーンミート取締役_桑野剛_業務部長

株式会社オホーツククリーンミート取締役
桑野 剛 業務部長

桑野部長は興部町出身。株式会社オホーツククリーンミートの一期生。「入社後、埼玉県の企業研修で3年間食品加工の基礎を学びました。徹夜で商品開発をしたのも今ではいい思い出です。夢は当社から生ハムを作ること。いつか実現したいです」

 

興部町に官民共同で創業

畜産のまち、興部町が1996年に官民共同で立ち上げた株式会社オホーツククリーンミート。創立当初は牛肉の加工から始まり、その後主力を豚肉加工に切り替え、「おこっぺハム」ブランドを展開しています。

主役の肉はもちろん北海道産の豚肉だけ。オホーツク海に面したまちの特徴を生かした「ほたてソーセージ」など次々と商品を開発し、その中でも創業からのロングセラーが豚バラ肉のストレートなおいしさが詰まった「ベーコン」です。

 

ベーコン
左:ベーコン(スライス)95g 希望小売価格507円(税込み)
右:ベーコン(ブロック)300g 希望小売価格1,900円(税込み)

 

手ですり込む乾塩製法

そんな人気のベーコンはどうやって作られているのか。桑野部長にお話を伺いました。

「当社のベーコンは、大量生産では珍しい乾塩製法を採用しています。豚バラ肉の塊一枚ごとに重さを計り、それに適した量の自然塩を手で丁寧にすり込み、それから7日間、肉のうまみを凝縮させます。

一般には乾塩製法ではなく、塩水に漬け込むやり方もありますが、やはり素材そのもののおいしさを引き出すには乾塩製法で。熟成後は8時間の熱処理と燻煙を経て、味わい深いベーコンが出来上がります」

 

工場でのベーコンづくり
工場でのベーコンづくり(豚バラ肉のカットや熱処理と燻煙)の様子。

 

聞けば、味がとがりすぎないように豚バラ肉全体にすりこんだ塩を熟成後に洗い流すのも、スタッフの手作業なのだとか。

生産者が手塩にかけて育てた豚を託されているという思いが、「おこっぺハム」の手間も時間もかけた加工の工程に宿っています。

 

常温でそのままパクッ

「おこっぺハム」ブランドは道内のスーパーや小売店で販売する道内消費が7割を占める他、フェアや北海道物産展、オンラインショップで販売しています。

おいしい食べ方を桑野部長に聞いたところ、「ベーコンは一度熱処理をしているので実は開封後そのまま食べてもおいしいんです。

食べる前に常温に戻すと脂も食べやすくなります。私のおすすめは薄めにスライスしてお酒のおつまみに。裏表をさっと焼いてもおいしいですよ」

近年の物価高はハム・ソーセージなどの加工食品業界にも影響を及ぼしており、「今後は従来商品プラスアルファの売り上げを生み出す魅力的な新商品の開発にも取り組んでいきたい」と語る桑野部長。

今、あらためて生産者への思いをこう語ります。

「私どものところに届く豚肉の質を見ると毎回、北海道の生産者さんのご苦労に本当に頭が下がります。生産者さんがいてくださって、その原材料を北海道の企業である私どもが加工し、その商品を評価してくださる道内のお客様がいる。この輪をこれからも維持し続けることが、北海道の食に関わる皆の課題だと思います。私どももその輪の中で、北海道産豚肉の魅力をもっと多くの人たちに知ってもらう、そのための創意工夫をこれからも続けていきたいです」

 

株式会社オホーツククリーンミート
株式会社オホーツククリーンミート
1996年創業。パートを含め16人のスタッフで稼働中。ホームページはこちら>>HPへ