この記事は2024年2月1日に掲載された情報となります。
由仁町 株式会社山本農産(JAそらち南)
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水深20㎝での深水管理を行いながら中干しを2回実施し、猛暑の期間は水深5㎝でかけ流しを行いました。
DATA
●耕地面積:42ha(稲作、麦、大豆、野菜)
●水稲作付面積:ゆめぴりか8ha
●育苗形式:成苗ポット
●栽植密度:畔幅×株間33cm×13㎝ ㎡当たりの株数22株
●移植時期:5月17~20日
●耕地面積:42ha(稲作、麦、大豆、野菜)
●水稲作付面積:ゆめぴりか8ha
●育苗形式:成苗ポット
●栽植密度:畔幅×株間33cm×13㎝ ㎡当たりの株数22株
●移植時期:5月17~20日
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高温対策のための水管理ってどのような点がポイントなんでしょう?
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中干しを2回行うことで、根に酸素を与えて元気な稲にしているよ
基盤整備による畔があるため、従来より深めの水深20㎝で深水管理を行っています。
6月下旬と7月中旬の深水管理の前後に2回、中干しを行いました。深水管理は生育期の幼穂の保温に有効ですが、根が水に浸かったままだと弱ってしまいます。中干しによって根に酸素を与えることで、稲が元気に成長します。
稲が成熟する最終段階の7月後半からお盆頃にかけて猛暑だったため、8月上旬から水深約5㎝でかけ流しを実施。田んぼの水温を下げて、米が白く濁る「シラタ」の発生を防ぎました。
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土質に合わせた圃場づくりはどのように行っていますか?
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田起こしなどのメンテナンスを行い、土が乾くよう溝切りをしているよ。
平成20年の基盤整備で、火山灰土が多い土壌に粘土質の客土を実施しました。それ以降、毎年欠かさず、田起こしなどのメンテナンスを入念に行っています。
粘土質の土壌は水を含むと柔らかくなりますが、乾くとガチガチに硬くなる性質です。そのため、2回行う中干し期間のうち、1回目には水が早く抜けるように溝切りをしています。水が抜けてよく乾くことで、収穫作業を効率よく進められました。
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その他のポイント
● 秋にも高めの気温が続いたため、すき込みはできるだけ早い時期に
● 朝から気温が高い日があるので、田んぼへの水入れは夜のうちに