この記事は2024年2月1日に掲載された情報となります。
新篠津村 市村 能孝さん(JA新しのつ)
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育苗後期は遮光ネットを使ってハウスの温度調整。7月下旬から8月の約3週間、かけ流しをして水温を下げました。
DATA
●耕地面積:28ha
●水稲作付面積:ゆめぴりか11ha、きらら397 5.5ha
●育苗形式:成苗ポット
●栽植密度:畦幅×株間33cm×14cm
●移植時期:5月20日
●耕地面積:28ha
●水稲作付面積:ゆめぴりか11ha、きらら397 5.5ha
●育苗形式:成苗ポット
●栽植密度:畦幅×株間33cm×14cm
●移植時期:5月20日
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猛暑だった2023年、高温への対策はどのように行いましたか?
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猛暑時には約3週間かけ流しをして高温障害をしのいだよ
新篠津村は気温が比較的高いため、育苗後期の高温対策はハウスの開け閉めを基本として、野菜栽培に使う遮光ネットを使って日光を調整しました。
幼穂形成期から出穂期までは深水管理をして温める従来の方法を取りました。
夏は例年、水量を調整して温度調整を行い、それでも水温が下がらない日にはかけ流しを行っています。
2023年の猛暑時は気温が35℃以上の日が続き高温障害が発生していたため、7月下旬から8月にかけて約3週間と例年より長い期間、絶えずかけ流しを行って水温を下げました。
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秋の田んぼのメンテナンスはどのように行っていますか?
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稲わらのすき込みは収穫後すぐ行い心土破砕で排水性を高めているよ
収穫後はすぐに稲わらをロータリーですき込みます。秋のすき込みを続けることで、翌年のメタンガス発生の少なさ、初期生育の良さを実感しています。
ゆめぴりかの圃場は硬い土で、毎年収量は多くありませんがタンパク値の低い米が穫れています。
その半面、排水性は悪いので、秋にサブソイラーで心土破砕を行い、排水性を高めるよう努めています。その際、トラクターはクローラー型を使用すると、多少田んぼが湿っていても入っていける利点があります。
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その他のポイント
● 毎年行う土壌分析の結果に基づき、JAの指導のもと施肥設計を行う
● 栽植密度は試行錯誤。量のとれない土質でも密植で収量アップを